アフリカ最貧国(モザンビーク)で楽しく駐妻生活!

モザンビーク駐妻2年目。夫と中1&小4男子の母。ブラジル駐在(1年)の間に現地で長男を出産。生活情報、旅行記、日本やブラジルとの違いなど、気づいたことをシェアしています。アフリカ駐妻(予定)の方、旅行してみたい方必見!

Studying at home 継続困難な家庭学習、唯一続いているのは…

「学校で疲れてるんだから休ませて~」

「今日はテニスがあってゲームできなかったから、今からやるね」

「あ!家庭教師の宿題忘れてた。まぁいっか」


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日本にいたときも言い逃れしてきた息子達。そしてそれを返り討ちにしてきた私(笑)

しかし海外で、英語漬けの学校に通うと、疲労度200%なのは分かるし、炎天下でテニスした後に勉強する気にならないのもわかります。でも、親としてはどうしても日本語の習熟度が心配。ついでに日本の算数・数学のレベルについていけるかも心配!!!

中1の長男は、まだ小6の漢字ドリルをやってるし、しかも間違いを連発。↓これには絶句してしまった・・・


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わっぱがお。???わっぱ弁当・・・じゃないよね?曲げわっぱなんて使ったことないし。確認したら、なんと「童顔(どうがん)」が正解。いやいや、ちょっとまて。「童」を「わっぱ」って読むほうがレアなんだけど!?なぜ敢えて「わっぱ」!?

しかもこの「わっぱがお」が兄弟の間で定着してしまい、「わっぱがおアターック!わっぱがおポイントが10上がった!」なんてわけのわからないゲームを始める始末。頼むから、変な日本語を作らないでほしい・・・

 

算数・数学は海外子女教育振興財団が年1~2回送付してくれる日本の教科書頼み。それも毎日はできないから大幅に遅れていて・・・一応通信教育も登録はしているけれど、最近めっきりアクセスしていません。

日本の教科書の無償配付 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト (joes.or.jp)

 

「日本に帰ったら困ったことになるよ?」

「日本の友達はもっとずーっと進んでるんだよ!」

なんて急き立てても馬耳東風、それどころか馬耳東風をもじって「バジル豆腐!意味は『意外に合う』!」なんてアホなことを・・・

押してダメなら引いてみようと思い、

「ま、いいよ。私の人生じゃないし。自分で決めて好きにしなさい」

というと、その瞬間だけは勉強をするのですが、三日坊主に終わってしまいます。

欧米では日本人学校や補習校がありますが、モザンビークの首都マプトには幼稚園生~高校生の日本人が10人前後しかいないので、そもそも授業が成り立たないのです。

 

唯一続いているのは週1回のオンライン作文教室。次男が小1のときに同じクラスのお友達15人で対面授業でスタートして、我が家の引っ越しを機に閉じましたが、昨年一時退避しているときにご要望を頂いて、オンライン&少人数で再スタートしました。小4男子5人でZoomで繋がるだけでも楽しいし、長男は中1だから、できないとカッコ悪いという気持ちもあるようで、しぶしぶ毎回参加しています。

最初は短文や日記を書くだけでしたが、夏休みよりかなり前から自由研究&読書感想文に取り組み、夏休み明けからはSDGsの17のテーマを一つずつ扱って、記事の読解&要約、意見をまとめて書く練習をしています。これまでは「やらされ感」が強かった子ども達ですが、SDGsの課題はアフリカあるある盛りだくさんなのもあり、にわかにテンションが上がっています。そして、私自身にも勉強になることがたくさんあります

<モザンビークのSDGs一例>

貧困問題:学校の周辺に裸足の子がいる。路上で物乞いをする人は日常的にいる。

環境問題:ゴミ集積地は自然発火していて、そこにゴミ漁りにきている人がいる。

     農産物や海産物の保存・管理が悪くて、たくさん捨てられている。


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たとえばスーパーでは、トマトの箱をひっくり返してトマトを棚にぶちまけています。当然たくさんのトマトが傷むし、最初から傷んでいるものを買う人は少ないので、多くが廃棄されます。


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魚市場には冷蔵・冷凍設備がありません。魚は氷の上に並べられていますが、イカやエビは山盛りにされているだけ。特にエビはしっかり確認しないと、傷んだものをごちゃまぜにして買わされます。路上で生魚を手からぶら下げて売ろうとする漁師もいます。

 

つまり「売りたい」という気持ちはあるものの、「商品をいい状態で売りたい」という熱意は欠けていて、そこに投資するお金もないということ。たとえば農産物であれば、従業員への教育を徹底して、丁寧に扱うように指導すればいい。それはお金をかけなくてもできることです。でも従業員は時給制だし、トマトもジャガイモも陳列するのは同じこと。仕事の出来が給料を左右するわけではないから、適当にこなしてしまうのでしょう。おそらく雇用主のほうも、そこまでの働きを期待しているわけではないし。日本のように事業ごみという概念も(おそらく)なくて、廃棄物はゴミ集積地に持っていくか、その前に浮浪者などが持ち去るかのどちらかです。南アフリカ資本のスーパーのホームページにはSustainabilityの項目があるけど、本当に従業員教育を徹底していたら、少なくともトマトコーナーから悪臭はしないのでは?

SPAR - Sustainability

 

ちなみにゴミは全く分別しなくていいのです。生ごみも缶ビンペットボトルも、すべて同じ袋に入れて出してOK。アパートの場合はゴミを出す日も特に決まっていません。アパートの前にあるゴミ箱に捨てるだけ。浮浪者が缶ビンなど換金できそうなものを持ち去り、残ったゴミは回収トラックが集積地まで運びます。余談ですが、洋服や靴は(下着も含めて)古着として売れるので、お手伝いさんにあげています。


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そんなこんなな話を織り交ぜながら、日本とモザンビークで毎週楽しく勉強しています。作文を上手に書くことよりも、自分の意見や感想を相手にわかりやすく伝わるように言語化することが大切だと思っているので、まったく書かずに意見を発表するだけの回もあります。少人数グループで1年以上の付き合いなので、自分の意見を堂々と主張する子が増えているのが嬉しいです。時には自分と同じ意見を先に言われてしまったり、考えがまとまらなくて苦労したりする子もいますが、そういうのも含めて、みんなで一緒に成長していける場があるのはありがたいことです。日本の友達はみんな通塾していて、習い事もあって、かなり忙しい毎日を過ごしています。それでも

「5年生か6年生になったら、また同じ小学校に戻ってくるから」

「一緒に作文書けるのは楽しいから」

といってくれて、ここまで支えてもらってきました。本当に本当に、感謝しかありません。でも彼らは受験生ですから、あまり長くご厚意に甘えるわけにもいかないので、頃合いを見計らって定期開催をやめるか、オンライン教室を閉じるか、考えなければと思っています。

 

もうすぐ年の瀬、新しい年、意思決定の時期ですね。子ども達の決断力と実行力に期待を寄せつつ、久しぶりの日本での年越しを楽しみたいと思います。

 

☆最後まで読んでいただきありがとうございました☆

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