アフリカ最貧国(モザンビーク)で楽しく駐妻生活!

モザンビーク駐妻2年目。夫と中1&小4男子の母。ブラジル駐在(1年)の間に現地で長男を出産。生活情報、旅行記、日本やブラジルとの違いなど、気づいたことをシェアしています。アフリカ駐妻(予定)の方、旅行してみたい方必見!

Why am I in Mozambique now? どうして私はモザンビークに来ちゃったのか?

「どうしてモザンビークに住むことになったの?」

「よく行こうと思ったね・・・(半ば引いて)」

東京に住んでいた時も、最近オンラインで繋がった方にも、よく言われる言葉。

「なんでアフリカ?わざわざ便利な日本を離れて、仕事を捨てて。しかも何やら嬉しそう…」

今回はモザンビークへの渡航を決めた理由、ここに至るまでの経緯などをご紹介します。私の恥も含めて、かなりさらけ出していますが、海外駐在の実状についてご理解いただけると嬉しいです。

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〈なぜ渡航しようと思ったか〉

・子ども達に自分と異なる国、言葉、宗教、文化、生活習慣に触れさせたかったから

・子ども達に「欠乏感」のある生活をさせたかったから:東京は日常生活でも文化的にも便利で必要なものがすぐ手に入るのが当たり前。地方出身者としては、足りない経験、それを満たしたいという欲求を感じて生活してほしかった

・子ども達にチャレンジさせたかったから:主に英語と学校生活について。日本で中学受験をしないのなら、それに代わる何かに挑戦し、達成感を得させたいと思って

・(ついでに)自分も他の国の人と知り合い、ネットワークと見識を拡げられれば

 

もし子ども達がいなかったら、来なかったかもしれません。自分のキャリアだけ考えるとデメリットのほうが大きいように感じていました。子ども達の存在は私にとって本当に大きく、かけがえのないものです。いまの状況が彼らにとって最適なものかわかりませんが、考えられる選択肢の中からより良いものを選択していると思っています。


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〈現時点で子ども達が得られたもの〉

・新しい発見・気づき→理解と慣れ

毎日の学校、習い事、買い物や散歩でも、新たな発見・気づきがあります。黒人ばかりの空間に慣れました。プレハブ小屋、藁ぶき屋根も見慣れました。街頭での物売りや駄賃狙いに驚かなくなりました。

・英語力

二人とも、特にスピーキングとリスニングは、私よりできると思います。教科の語彙力も長男には完敗でしょう…二人とも「今年中にお母さんを超える」と息巻いてます。ドキドキ😵💓

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・日本の長所と短所の理解

電気や水道が当たり前に使えること、町を子どもが一人歩きできること、100均とコンビニがあること、いいものが安く買えること、美味しい惣菜やお菓子があること等々、日本の良さを挙げ出したら止まりません😅

一方で、日本の文化や生活習慣についても、外国にきて相対評価ができるようになったようです。特に学校でのアクティブラーニング形式の学習方法は、二人とも「日本の学校よりもこっちのほうが面白い」と言っています。

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・モザンビークや他の国への興味

親子ともども、いろいろな国の友達ができ、モザンビークや友達の出身国、異文化への興味が出てきました。オリンピックも相まって「あの子の国は卓球が強い。あの子のうちにも卓球台あるしな~」「あの子はイスラム教だから豚のハムやソーセージは食べない」といった具合に理解が進んでいっています。



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・兄弟の仲が良くなった

元々仲がいいほうですが、「仲間」意識が強くなってきたといえばいいのでしょうか。同じ苦境(英語の学校)で共に励まし合いながら切磋琢磨しているので、日本にいた時よりもお互いのことを思いやることができています。特にパンデミック以後はオンライン授業で家族だけしか接する相手がいなかったので、二人で遊ぶのが当たり前になり、より一層仲良くなっています。


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〈モザンビーク駐在に至るまでの経緯と、準備していたこと〉

(長ーいので読み飛ばしてください)

2007年~09年 夫のブラジル研修(08~09年 帯同&長男を出産)

 会社のブラジル長期研修は将来の駐在を見据えての事だったので、私も「また数年後にブラジルに長期赴任することになるだろう」と思っていました。ポルトガル語の勉強を頑張って、ブラジルの生活にも馴染みました。新婚生活には高いハードルでした😖帰国後も約1年おきに駐在の話が出ては流れていきました。

 

2014年 夫がモザンビーク担当部署に異動

 夫が同じポルトガル語圏であるモザンビーク担当に転任。夫は年1~2回の出張があり、「数年先に駐在があるかも」と当初から言われていました。最初は「アフリカ!?」と思いましたが、すでに社内でも何組か駐在家族が渡航した例があるという話で、「ほかの人ができるなら私もいけるかな」と軽く考えていました。

 

2018年 夫に「駐在の可能性の有無を確認してきて」と依頼

 長男が中学受験準備の時期に入り、周りのお子さん達は入塾するものの、私はあまり中受に積極的ではなく、「もし駐在の可能性があるなら、受験勉強ではなく英語の勉強をさせたい」という気持ちがありました。

私→夫「将来的にありうるか聞いてきて」

夫(嫌々ながら)→上司「家族は前向きに考えてますが…」

上司「え、駐在行けるの?早くいってよ~」

(もちろんすぐに辞令が出るわけではありませんでしたが😅)

 

2019年6月 夫に内示(→9月に夫が渡航→10月に家族が渡航)


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というわけで、足掛け12年間の駐在準備期間がありました。意外と長い!!(笑)この12年間の間、ただ待っていたわけではありません。むしろ「いつ、どこに駐在になるかわからない」という緊張感&期待がずーっと続いていました。そして「次はもっと駐在生活を充実させたい」という野心?もあったので、特に料理・海外でもできる仕事のスキルアップの2点に取り組んできました。

 

①料理

先のブラジル駐在期間中は新婚&主婦1年目→長男出産だったので、最初は家事(というか料理)スキル不足に悩まされ、ついで育児に翻弄されて修了。主婦&ママ1年生に「料理の素」「レトルト食品」「スーパーのお惣菜」なしの生活は辛く、忸怩たる思いでした。。というか、正直なところ主婦の仕事をなめてました。高校までの家庭科の授業と一人暮らし経験でどうにかなるだろう、と。しかし新婚での海外生活は思ってた以上にハードルが高く、家事に必要な知識・スキル・道具がそもそも不足していることを実感。

「同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。日本にいる間に主婦力(特に料理スキル)アップだ!」ということで、魚の三枚おろし、手作りおやつ、おもてなし料理など、できる限り練習してきました。道具も少しずつ充実させ、ミキサー、ブレンダー、たこ焼き器、ホットサンドメーカー、ヨーグルトメーカー、ホームベーカリー等々、かなりバラエティーが広がりました。

こちらに来てから先輩駐妻さんにケーキの作り方を教わり、子どもたちのリクエストに応えていくうちに、いつしか週1~2回は手作りお菓子を作るのが当たり前に。今日もこのブログを書きながらチョコケーキを焼いています。

ちなみに、料理以外のスキルもそれなりに上達させたのですが、私よりも掃除&片付け&アイロンがけ上手な夫がいて、現在はお手伝いさんにすべてお任せしているので、料理のみに専念しております(笑)



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②海外でもできる仕事のスキルアップ

もう一つ日本にいる間に頑張ったのは、海外でもできることを見つけることでした。皆さんご想像の通り、駐妻生活はめちゃめちゃ暇です。毎日毎日お友達とお茶するわけにもいかないし(ネタが尽きる…)、掃除・洗濯・アイロンがけは(モザンビークでは)お手伝いさんが日給500円でやってくれるし、ショッピングや散歩をしたいところがたくさんあるわけでもないし、治安上一人歩きが難しい場合もあります。

ブラジルで先輩駐妻さん達がやっていたのは、習い事(ポルトガル語、刺繍、サンバ等)、読書、パズル、ゲーム、DVD視聴(貸し借りして)などでした。私も真似していくつかやってみたけど、毎日やってたら飽きる&習い事はお金がかかる!自分で稼いでないのに、夫に負担させるのも…

ブラジル渡航前まで、ブラジルでの需要を期待して日本語教師のボランティアをしていましたが、いざ渡航してみると現地の人と接点がほとんどないし、治安上の問題もあって自由に行動できない

そんな失敗経験を踏まえて「海外でもできる仕事を見つけたい!」と思い、非正規の仕事や資格取得に励んできました。現在はキャリアコンサルタント(駐妻キャリアnetでのボランティア)小学生向けオンライン作文教室など、ボランティアもしくはは超安価な在宅業務をしています。おかげさまで毎日忙しいです(これもブログ更新が遅い理由の一つです・笑)。ちなみにほかのママ友さんには、ヨガや茶道を教えている方、自国料理を調理販売している方、NGOなどのボランティア活動に参加されている方もたくさんいます。資格取得のために通信講座を受講したり、オンラインで大学院や専門学校の講座を受けている人もいます。

駐妻キャリアnetについてはこちら↓↓

chuzuma-career.hatenablog.com

ボランティアとはいっても実務経験の一つ。将来の自分にとってマイナスになることはありません。ただ漫然と毎日を過ごすより、社会と接点を持ち、自分のやりたいこと・できることで社会に役立てたほうが自分も楽しいです。他にも家事、子どものケア、ネットワーク作りなどあって、朝5時から夜11時まで、結構充実した毎日を送っています。

私の場合は駐在を超ポジティブに受け止めましたが(むしろ自分からチャンスを掴みにいきましたが)、駐在に至った経緯や駐在先の環境、家族や自分自身の状況によっても、駐在生活に対する受け止め方は人それぞれだと思います。私だって楽しめるときもあれば、つらい・むなしい・日本に帰りたいと感じることもあるし、子ども達が悩んだり落ち込んだりしていると、選択を間違えたかと後悔することもあります。

 

もし周りに駐在帯同している方がいたら、声をかけてみてください。ヒマ・孤独・悩み中という人は、結構いると思います。近況をシェアするだけでも励みになります!

 

☆最後まで読んでいただきありがとうございました☆

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