COVID-19 in Mozambique コロナ禍のモザンビーク
◎「○○の葉がコロナウイルスに効くらしい」件
さて、このおじさんが持っている葉、何の植物のものでしょう?(これだけでわかったらスゴイ!)
正解は・・・ユーカリです。なぜかここにはユーカリの木がちょいちょいあります。コアラはいませんが。で、「ユーカリの葉の成分がコロナウイルスに有効だ」という噂?民間療法?がまことしやかに伝わり、ユーカリの葉を路上販売する人がいます。1月の第二波のときから3月頃まではたまに見かけてて、しばらく姿が見えなかったのですが、第三波とともに彼らもまた出現しました。ユーカリの葉の匂いを嗅いだり、水をつけて体を扇いだり(ロウリュみたいに)、お茶のように煎じて飲んだり・・・いろいろやっているらしいです。
ご存知の方もいると思いますが、ユーカリの葉には有害な成分が入っています。匂いを嗅いだり体を扇いだりする分には問題ないと思いますが、飲むのはさすがにヤバイと思う・・・政府もメディアを使って「ユーカリはお茶にしてはいけません」と言っているらしいですが、実際のところ現地の人がどうやって使っているのか謎です。。オーストラリア人がユーカリを使っていたら(そして医学的な根拠があれば)使ってみてもいいと思いますが。
WHOは抗マラリア薬がコロナに適用できないか調査中のようです。いままでに4種類の薬を検証したようですが、すべて適応しなかったようで・・・
◎8月13日現在の感染状況
日本ではワクチンを接種するかどうかの選択権がありますが、ここでは夢のような話。
・中国製やロシア製のワクチンしかない(8/15更新 アメリカが寄付したJJワクチンも出回り始めました)
・あっても(高齢者や医療従事者以外は)コネや伝手がないと接種できない
・なおかつ効果が低く(免疫獲得率は約60%)、接種したとしても感染リスクがある
・エクモは全国で3台しかない
・人工呼吸器も酸素も全然足りないし、病院はほぼ満床状態
つまり「コロナで重篤化したら100%死ぬと思え」ということ。
実際、政府の要人、某国の大使など次々に重篤化し、何人も他界しています。
感染者数は7月末(第三波のピーク時)で一日あたり2400人、現在は1000~1400人を推移しています。そしてついに8月11日に日本の「水際対策強化措置の対象国」になり、14日から帰国後3日間の強制隔離になります。
◎生活への影響
政府も感染状況に合わせて施策を変えています。現在の大統領令(7月17日施行、1ヶ月間)で、私たちの生活に直結するものはこんな感じです。
・21時~翌朝4時は外出禁止。
・スーパーの営業時間は9~16時。酒類販売は13時まで(日曜は販売禁止)。
・レストラン営業は18時まで(テイクアウト含む)(ホテル内の滞在者向け飲食提供は適用範囲外)。
・学校は対面授業を禁止。
・ジム、映画館などの営業禁止。
・集会の禁止(冠婚葬祭は小規模のみ可)。
「自粛」とか「協力要請」とかじゃなく「禁止」。違反したら罰金もしくは連行されます。言うまでもないですが、事業者への「協力金」「見舞金」なんてものはないです。
たまに「抜き打ち検査」で、繁華街でマスクを携帯しているか警察が見回りをしているそうです。持っていなければ強制連行だそうです。このあたり、元社会主義国のニオイがしますね・・・皆さん、必ずマスクをつけましょう!
◎飲食について
モザンビークの飲食店は、意外にもレベル高めです。シーフード、ポルトガル料理やブラジル料理のほか、イタリアン、中華、インド、ハンバーガー、タイ、ベトナム、韓国料理もあります(後日紹介しますね)。そして大体美味しい。でも、最近はテラス席があるお店(しかも空いているとき)でなければ外食しません。
ほとんどの飲食店はテイクアウトに対応してて、デリバリーもしてくれます。それにしたって18時で店閉めろって・・・21時から外出禁止だから、それまでに従業員を帰宅させなきゃいけないのは分かるけど、20時くらいまでテイクアウトやデリバリーはOKにしてほしい・・・
加えて「酒類販売は13時まで(日曜は販売禁止)」。というわけで、土曜日の午前中はスーパーが激混みらしいです(行かないから様子は分かりませんが)。むしろ三密を加速させているように思えてならないですね・・・
◎ 学校について
「対面授業は禁止」なので、大学も含めすべての学校が休業状態です。
アメリカンスクールは(子ども達が大嫌いな)オンライン授業で8月10日から始まりました。親としては学校が始まってくれて一安心(やっと自分の自由時間ができる!!)だけど、オンライン授業は退屈しやすいし、サボりやすい。説明(英語)が聞き取れなくてやる気を損ないやすい。もうすぐ丸2年になるとはいえ、まだ課題をこなすのが精一杯な子ども達に、1時間の授業を全集中で取り組むのはキツイようです。。ちなみに、一日のスケジュールは↓↓こんな感じ↓↓
中学生と小学生で、やや授業時間が違うので、お昼ご飯を出すタイミングが難しい!
「コロナ禍の後進国は大変だね」と思った人もいるでしょう・・・私もです(苦笑)
それでも、お隣の南アフリカみたいな暴動は(少なくとも首都では)起きていないのが救いです。昨年3月頃は、いわゆるアジアンヘイトクライムのような事件がアフリカ各地でも起きていました。私達も「中国人!」と声をかけられたり、子ども達は学校で軽くいじめられました(みんな日本人だとわかっているのに)。人種差別や暴力の心配がないだけ、まだマシです。
学校の先生方はモザンビーク国内もしくはアメリカでワクチンを接種しているし、先進国の駐在員家族は長期休暇中に一時帰国してワクチンを接種している人が多いようです。日本も8月から在外邦人への空港でのワクチン接種を始めたのですが、我が家にとってはタイミング悪かったです・・・12月に一時帰国の予定なので、それまでは粛々と(でもできる範囲で楽しく)コロナ禍を過ごしたいと思います。
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